こんにちは。フミです。
この記事は「忍者と極道」という、近藤信輔先生の作品の紹介と感想です。
近藤信輔先生と言えば、週刊少年ジャンプで「烈!!!伊達先パイ」、「ジュウドウズ」を連載していましたね。
内容
あらすじ
1657年、明暦の大火の裏で起きた忍者と極道の戦いを発端とする因縁は現在も続いていた。
普段は高校生として生活する少年「多仲 忍者(たなか しのは)」は忍者として、夜な夜な極道を滅ぼすために活動していた。街中で知り合ったサラリーマンの青年「輝村 極道(きむら きわみ)」と女児向けのアニメ・プリンセスシリーズをきっかけに仲良くなる。
しかし、極道(きわみ)は忍者(しのは)が倒すべき相手である極道の組長であった。
互い本当の素性を知らぬままに友情を育みつつも、戦う運命にある二人の行く末は。。。。
登場人物
多仲 忍者(たなか しのは)
忍者側の主人公。普段は高校生として生活しているが、裏では“帝都八忍”の一人。幼少時に極道によって家族を惨殺された現場を目視してしまったトラウマから笑うことができなくなった。プリンセスシリーズの熱狂的ファンでその縁で極道(きわみ)と仲良くなる。
輝村 極道(きむら きわみ)
極道側の主人公。普段は玩具会社でサラリーマンとして生活しているが、裏では“破壊の八極道”の一人。極道を「世を外れ社会から孤立した者達の生きる寄る辺」と考えており、“孤独な者”を排除する現在の社会の破壊をもくろむ。プリンセスシリーズの熱狂的ファンでその縁で忍者(しのは)と仲良くなる。
璃刃 壊左(あきば かいざ)
“帝都八忍”の第二席の老人。忍者(しのは)や他の忍者たちの師匠。極道(きわみ)が開いた極道の集会にカチコミするも極道(きわみ)に殺されてしまう。
神賽 惨蔵(かさい ざんぞう)
“帝都八忍”の長。老若男女問わず変身する変幻自在の肉体を持つ特異体質“全姿全能”を持つ最強最古の忍者。
夢澤 恒星(ゆざわ こうせい)
極道(きわみ)の側近。“破壊の八極道”の一人。“仁義の大侠おおおとこ”の異名を持つ巨漢。
『忍者と極道』のここが面白い!
極道の技
忍者はそれぞれの忍者たちが得意(特異体質)とする火遁や電遁のような人間離れした技で戦います。一方、極道は極道技巧という「道を極めた極道だけが使える業」で戦います。例えば拳銃の早打ちや居合切りなどの普通にある技を極めてスキルとして使うのです。どの技もかっこいいのですが、特に技名に特徴があり「極道居合」と書いて「しんでもらいます」と読みますwww。技名はふざけてますが、技の見た目や戦いはかっこいいので見所です。
忍者(しのは)と極道(きわみ)の信念
極道を滅ぼすために活動する忍者(しのは)は幼少時に極道に家族を惨殺されたトラウマから「自分と同じように極道に因って笑えない人を生ませない」という信念のもと極道と戦います。しかし、極道(きわみ)も同じ様に信念をもっており「全ての孤独な者の力になる」というものです。「孤独な者」とは極道(きわみ)にとって極道のことであり、極道を「世を外れ社会から孤立した者達の生きる寄る辺」と定義しています。「忍者と極道」の世界でも極道は大量虐殺したり、違法な薬物を蔓延させたりと世の中の悪として存在していますが、その裏には深い悲しみと孤独が描かれることもあり、社会からはじき出された悲しい存在でもあるのです。
感想
熱い戦いが読める「忍者と極道」は面白いのでお勧めですよ。