こんにちは、フミです。
今回は荒川弘先生の『黄泉のツガイ』という作品の紹介です。
荒川先生と言えばアラスラーン戦記や鋼の錬金術師、銀の匙で有名ですよね。
内容
あらすじ
現代社会から隔離された村に突如、銃で武装した兵たちが現れ、村の少年ユルの日常は終わりを告げた。番小物(つがいこもの)の田寺リュウの指示で、二体一対の「ツガイ」という存在「左右様」の主となり、襲撃者たちに対抗する。
登場人物
ユル
16歳の少年。夜と昼が等しい日に、日の出を境に生まれた双子の兄妹の兄(アサの兄)。現代社会から隔離された山奥の東村で生まれ育つ。世のあらゆるものを強制的に「閉じる」ことができる「封」の力を秘め、世の中を二分する存在だといわれている。影森家の襲撃の際に村の守り神であったツガイ「左右様」の主となる。狩りが得意で、短刀や弓の技量に優れる。
デラ(田寺リュウ)
番小物(つがいこもの)を務める青年。影森家の襲撃以降ユルと行動を共にする。重火器の扱いに慣れる。
アサ
16歳の少女。夜と昼が等しい日に、日の出を境に生まれた双子の兄妹の妹(ユルの妹)。世のあらゆるものを強制的に「とく」ことができる「解」の力を秘め、世の中を二分する存在だといわれている。小さい頃に両親と共に東村を抜け出しており、影森家に保護されて育つ。
ガブちゃん
影森家に身を寄せている女性。東村を襲撃する。
ツガイは、「ジョー・ウィリアム・フレデリック・ガブリエルI世」と「カーク・ダグラス・ウオルドグレイヴ・ガブリエルII世」。上顎と下顎で一体となって、相手を齧り取る。
影森ジン
影森家の三男。東村を襲撃した部隊の責任者。任務の実務面を司る。
ツガイは、掃除屋(愛ちゃんと誠くん)。何でも食べて、任意で出せる。
左右様 (さゆうさま)
ユルと契約したツガイ。巨体と二本の角が特徴の男性「右」と、一本の角が特徴のたくましい女性「左」の二体一対。本尊は東村の守り神である狛犬のような石像。「夜と昼を別つ」双子が持つ「解」「封」という特別な力を封じる力を持ち、「右」がアサ、「左」がユルの天敵となる存在でもある。
『黄泉のツガイ』のここが面白い!
重厚なストーリーと世界観
昼と夜を分かつ子供たちのユルとアサは世界を統べることができると言われている力を持っています(厳密にはこの記事を執筆時点でユルはまだ覚醒していないので力を持っている可能性がある)。この二人を中心に東村、影森など様々な勢力の思惑が交わり重厚なストーリーと世界観を醸し出す。
キャラクターが魅力的
ユルやアサの双子も非常にいいキャラですが周囲のキャラクターたちも非常にキャラが立っていて魅力的です。個々人に信念や戦う理由が明確にあるので、その思いが衝突する時は興奮します。
ツガイが魅力的
本作は「ツガイ」と言われる超常の存在が存在しており、様々なツガイがいます。
人間のような左右様やアンコウのような愛と誠、歯のようなガブリエルなどいろいろなツガイが出てきますが、皆自分の意思があり意思疎通はもちろん会話ができるツガイもいます。
彼らとの掛け合いや戦闘シーンはバリエーション豊かで面白いですよ。
感想
鋼の錬金術師が好きな方なら絶対読んだ方がいいです!