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【おすすめ】『QP(キューピー)』を読んだ感想

こんにちは、フミです。

今回は「クローズ」、「ワースト」で有名な高橋ヒロシ先生の『QP』という作品の紹介です。

QP 完全版 1【電子書籍】[ 高橋ヒロシ ]

内容

あらすじ

かつて街中にに悪名を轟かす不良であったQPこと石田小鳥は少年院を出て、真面目に働いていた。ある日、親友の我妻涼が現れ、再び暴力の世界へと誘うが、改心していた小鳥は拒否。2人は、お互いの生き方が違ってしまったことを知る。

登場人物

石田 小鳥(いしだ ことり)
本作の主人公。前髪が癖毛であることから「キューピー」と呼ばれ、恵まれた体躯と腕力で無敵を誇っていた。とある事件から少年院に入所しており、出所してから真面目にガソリンスタンドで働いていたが、親友・涼との再会で再び暴力の世界に巻き込まれていく。

我妻 涼 (あずま りょう)
小鳥の親友の一人。小鳥を暗黒街でNo1にすべく行動する。

『QP(キューピー)』のここが面白い!

小鳥の人間的な変化と成長

小鳥は恵まれた体躯と腕力のおかげで喧嘩では負け知らず。すべてを暴力で解決し、自分の思うように生きてきました。そんな小鳥がとある人物と出会うことで人間的な変化と成長をしていきます。彼が人間らしく成長していく姿は感動的です。

石田小鳥と我妻涼の悲しい友情

二人は幼少時からの親友で大きくなってからもいつも一緒でした。ところが涼が小鳥をNo1にしたいがあまり一人暴走し始めます。一方、小鳥は数々の出会いの中で暴力だけの価値観から少しずつ変化が現れたところで、涼がきっかけの事件が起こり少年院に入ることになってしまいます。
小鳥が少年院から出てきた後も涼は変わらず小鳥を中心に暗黒街でのし上がることを画策し、小鳥は普通の人間として生活することを選ぶ中で、二人のすれ違いが生まれてしまいます。
どんどん二人の目指す場所が遠ざかっていくのが、切なすぎます。

感想

クローズ、ワーストで有名な高橋ヒロシ先生の作品ですが、クローズ、ワーストに共通した高校生の青春とは異なり、大人なダークで悲しい雰囲気が魅力的な作品です。
読後は少し悲しい気持ちになりますが、前向きに生きようとする小鳥に勇気づけられます。

QP 完全版 1【電子書籍】[ 高橋ヒロシ ]