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【おすすめ】『バンオウ―盤王―』を読んだ感想

こんにちは、フミです。

今回は原作:綿引智也先生、作画:春夏冬画楽先生、監修:棋士の梶浦宏孝先生の『バンオウ―盤王―』という作品の紹介です。

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内容

あらすじ

将棋を愛する吸血鬼・月山元は将棋と出会った300年の間、将棋の研鑽を続けながら人間社会に溶け込んで生活していた。ある日、毎日のように通う将棋教室が改装工事の資金難により閉店することを聞き、賞金を改装工事費用に充てるため竜王戦に挑戦することを決める。

300年の研鑽により磨き上げた将棋の実力は常人を遥かに超える実力を持つ月山が将棋の化け物たちがひしめく世界に戦いを挑む。

登場人物

月山 元 (つきやま はじめ)
外見年齢は20代だが550年以上生きる吸血鬼。将棋の楽しさに魅了され、300年間、将棋を研鑽し続けた。ネットの将棋ゲーム・将棋ロイヤルのプレイヤー名は「GEN」。同ゲーム唯一の十段到達者。

新堂 誠二郎(しんどう せいじろう)
現竜王のプロ棋士で竜王を含め五冠を所持している。天草の師匠である。

天草 翔(あまくさ かける)
現役高校生プロ棋士。新堂竜王のただ一人の弟子。師弟関係ながらも打倒新堂竜王を目標にしている。将棋イベントで月山と対戦するも事実上の敗北(途中で月山が体調不良にで棄権したため無効となった)。以降月山に注目し、GEN=月山元といち早く気が付き、将棋ロイヤルにてGENと再戦。GENの弱点をついた戦法で勝利する。

鈴木 聡(すずき さとし)
月山と同じく吸血鬼。記者として働いており、月山が竜王戦で人間相手に勝利する様子を楽しんでいる。月山からは鬱陶しがられている。

和島 泰弘(わじま やすひろ)
月山が通う和島将棋教室のオーナーでありビルそのもののオーナー。

アンナ・クラウゼ
吸血鬼ハンター。常人以上の戦闘力を持ち鈴木と戦闘を繰り広げるほどの力を持つ。吸血鬼を滅するために来日するも将棋にはまり和島将棋教室に通い始める。

『バンオウ―盤王―』のここが面白い!

熱い展開と心理描写

とにかく熱い展開と心理描写がこの漫画の見どころです。主人公の月山が勝つとわかっていても「どっちが勝つんだろう?」と思うほど相手も強いことが多く、それをうまく展開と心理描写で描かれています。将棋が分からなくてもこの展開と心理描写だけで楽しめます。

プロが負けても格が下がらない配慮

正直すごいなと思うのはプロ相手にアマチュアが勝つ展開なのにプロが弱いと思えない描き方です。たまにギャグキャラのように簡単に負けるプロもいますが、基本的に月山と対戦するプロたちは、心理描写やバックグラウンドがうまく描かれていて全く弱く感じません。月山も本当に強いプロたちと真剣に戦って勝利するようにうまく描かれています。

シュールな笑い

とにかく熱い将棋漫画ですが、合間にあるシュールな笑いが笑えます。吸血鬼の鈴木や吸血鬼ハンターのアンナはこの作品きってのギャグキャラです。この2人が出てきたら、「今回はギャグ回なんだ」と思ってもいいくらいです。

感想

全8巻と短いので気軽に読める上に、展開と心理描写が面白いので将棋のことを知らなくても面白いですよ。

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