こんにちは。フミです。
この記事は「幻覚ピカソ」という、古屋兎丸先生の作品の紹介と感想です。
内容
あらすじ
『幻覚ピカソ』は、古屋兎丸先生の作品です。古屋先生といえば「帝一の國」で有名ですね。
絵を描くことが大好きな高校二年生の少年・葉村ヒカリは同級生の少女・山本千晶と共に事故に遭ってしまう。一命を取りとめた彼の前に死んだはずの千晶が現れ、生きるための条件を語りだした。
登場人物
葉村ヒカリ(はむら ヒカリ)
「ピカソ」と呼ばれる高校2年の17歳の少年。山本千晶が名前を「ヒカソ」と読み間違えたことが始まりで、クラスメイトからもそう呼ばれている。絵を描くことが好きで、いつも一人で絵を描いている。千晶と一緒に事故に遭い一命をとりとめたものの人助けをしないと体が腐敗していくようになってしまい、悪戦苦闘しながらも人を助けていく。事故に遭ってから、人の心の闇を見ることが出来る能力が備わり、その闇を絵にすることで相手の心の中に入ることができるようになる。
山本千晶(やまもと ちあき)
ピカソのクラスメイト。周囲と関わりを持たないピカソに気にかけよく話しかけていたがピカソと一緒に事故に遭い亡くなってしまう。死後は天使となりピカソの前に現れ一緒に人々の心の闇を解決していく。
杉浦(すぎうら)
ピカソのクラスメイト。明るい性格で、スポーツ万能・頭脳明晰・容姿端麗の優等生。母親が他界した後、父親との関係がうまくいっていなかったがピカソのお陰で和解する。その後はピカソとともに行動することが多くなり、何かと気にかけるようなる。
椹木茜(さわらぎ あかね)
ピカソのクラスメイト。モデルをしている。幼少期に初めての友達だった兎が水分不足で死んでしまった過去を持ち摂食障害を患っていた。ピカソに助けられ、ピカソのことが好きになる。
『幻覚ピカソ』のここが面白い!
読後感の良いハートフルなストーリー
幻覚ピカソは同級生の悩みを解決していくお話です。多感な時期の少年少女たちの悩みを主人公が解決していきます。そのため、内容としては少し暗い部分もありますが全体的にはコメディタッチで描かれていたり、ハッピーエンドなので読後感はすごくいいです。
美麗な心理描写
多感な時期の少年少女たちの悩みや深層心理を美麗な絵画のように描かれていて芸術作品のように感じます。話ももちろん面白いですが、絵にも注目の漫画です。
ピカソの闇
少しネタバレになってしまいますが、物語の最後はピカソ自身の闇に触れられています。ピカソの悲しみや悩み、そして解決に至るまでの伏線が素晴らしすぎます。
物語としては全3巻と短く話の結末も完璧な内容ですが、この結末を読むともっとピカソたちの話を知りたいと思ってしまうほどの結末です。
感想
『幻覚ピカソ』は、古屋兎丸先生の作品で、読後感の良いハートフルストーリーです。
何度も読み返したくなるほど美麗な絵で描かれているうえに、ストーリーや結末が最高に素晴らしい一作です。