こんにちは。フミです。
この記事は「ダーウィン事変」という漫画の紹介と感想です。
内容
『ダーウィン事変』は、人間とチンパンジーのハーフ「ヒューマンジー」として誕生した少年・チャーリーの成長と社会との闘いを描いている作品です。
チャーリーは幼少期の事件から軟禁生活を強いられていましたが、15歳から高校に通い始めました。友達ができたり、周囲と衝突したりして、社会と関わるほど、様々な事件に巻き込まれていきます。
あらすじ
人間とチンパンジーのハーフ「ヒューマンジー」として誕生した少年・チャーリーは軟禁生活を強いられていたが、自身の望みにより15歳で高校に通い始める。チャーリーに対する様々な主義主張が絡み合い、様々な事件に巻き込まれていく。
登場人物
チャーリー
物語の主人公。メスのチンパンジーと、人間の男性の間に生まれたハイブリッド『ヒューマンジー』。15年間、育ての親のスタイン博士夫婦以外の人間とあまり関わらないまま、高校生として学校に通うようになった。社会と関わることでチャーリーを中心とした事件に巻き込まれていく。
ルーシー
チャーリーの同級生の女の子。チャーリーに初めてできた人間の友人。好奇心旺盛な性格で、チャーリーの『物の捉え方』に興味を示し、声を掛けるようになった。ルーシーの母は学校の役員をしており、反りが合わずに反発している。
スタイン博士夫婦
チャーリーの育ての親。夫のギルバートはチンパンジーの研究者、、妻のハンナは弁護士。チャーリーのことを大事に思っており、初めて人間の友達ができたチャーリーに、泣いて喜ぶ様子を見せた。
ALA(Animal Liberation Alliance)
動物を人間から解放することを目的に活動している過激派組織。動物性の肉を提供している飲食店に爆弾テロを仕掛けたり、人間を銃殺したりするなど、過激な活動をしている。ヒューマンジーのチャーリーに目をつけており、仲間に入れようと画策する。
『ダーウィン事変』のここが面白い!
チャーリーの視点
一番の見どころは、ヒューマンジーであるチャーリーならではの視点で人間社会を語られていくところです。
私たち人間にとって、複雑だけど当たり前に思ってしまいがちな社会の見方をチャーリーの冷静で端的な見解は目を見張るものがあります。
また、「ヴィーガンとは」、「人間とは」という哲学的な観点で気づきをもたらしてくれます。
社会の反応
チャーリーはヒューマンジーという特殊な存在であるうえに幼少時の事件によって、危険な存在とする主張、保護すべきという主張、人間として扱うという主張と様々な主張の中心にいます。
チャーリー自身は普通に生活したいけど周囲がそれを許しません。周囲の人間の主張、そしてチャーリー自身の主張が複雑に混ざり合いストーリーが深みを増しています。
チャーリー誕生の謎
チャーリーは、メスのチンパンジーと人間の男性の間に生まれたハイブリッドです。DNAの解析で、母親はチンパンジーの『エヴァ』、父親は生物学者のグロスマン博士であることが分かっています。ただ、グロスマン博士は行方不明のため、チャーリーが生まれた経緯や理由は謎です。
チャーリーが誕生するまでに、一体何があったのか、散りばめられた謎が徐々に解ける展開から目が離せません。
感想
人間とチンパンジーのハイブリッドという特異な存在であるチャーリーが人間社会とのかかわりで様々な勢力と関わっていくところが本当に面白い。
チャーリーや周囲の人間たちの主張はどれも正しくどう折り合いをつけていくのか見所です。
また、巻が進むにつれ少し恋愛部分も入ってきており、その結末も気になります。
この記事執筆時点でまだ6巻しか出ていないので、今からでも一気読みできるくらいなので、ぜひ読んでみてください!